わかくさモノ造り工房

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ペーパークラフトを中心に創る造る作る

エナジードリンク試飲のはずが何故か科学実験に 親バカここに極まれり

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よくコンビニとかでキャンペーンとかあるじゃないですか?

指定の商品を買うと、その関連商品(主に新製品)の引き換え券がレシートに付いてるやつ

 

んで、当日引き換えはダメなのよね

1週間後くらいから引き換え開始で「また来てね」の意味合いもあるやつ

 

普段購入することはないのですが、たまたまそんなキャンペーンに釣られて、頂戴した商品がありまして…

 

<広告:エナジードリンク ZONe>

コレです

いわゆる栄養ドリンク的な分類になるのかな?

オロナ○ンC とか リア○ゴールド とか デカ○タ とか レッドブ○ とか モン○タードリンク とか

あのジャンルですね

 

あまり日常的に飲む機会が無い上に、なんせ分量が多いので家族で分けて試飲することにしました

ま、味の評価は置いといて…と

 

学校で化学部なるものに所属している次女KOHAKUが、ふと

エナジードリンクには蛍光物質が含まれているから光らせてみよう」

と言い出しました

 

んで持ち出してきたのがコレ

<広告:UV-LED ハンディライト>

広告はセットものしかヒットしなかったのですが、このハンディライトです

(´-‘).。oO(いつの間にこんなもん買っていたのだ・・・)

 

とりあえず近くにあった、同じ種類の透明なマグカップ

左:紅茶 右:ZONe を同じ分量で入れまして

まずは試しに側面から紫外線照射!!

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お分かり頂けるだろうか?

上から撮った画像では、右のマグカップ内の一部が発光していますよね

 

次に、個々の液体に対し上から照射してみます

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左の画像はあまり目立った反応はありません

真ん中の画像では液体(ZONe)の上1/3程度が発光していますね

右の画像はただの水です、上面と底面で発光していますが、これはただの反射光

 

ここで
(´-‘).。oO(炭酸の泡で乱反射してるだけじゃねーの?)

という疑念も出てきますが・・・

 

そもそもこの飲料の元々の色は

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こんな感じで、むしろ麦茶や紅茶の色合いに近い

 

上の画像のように黄緑色を中心とした蛍光は、紫外線のエネルギーを受けて別の波長(約540~560nm)として発光しているものであると分かります

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ではこのエナジードリンクのどの成分が蛍光に関与しているのでしょう

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この原材料一覧の「ビタミンB2(リボフラミン)」が蛍光物質として知られています

 

じゃそもそも蛍光物質って何?

という話になってしまいます

 

蛍光とは:物質が光など何らかのエネルギーを吸収し、元の光とは異なる波長の光を放出する物理的現象

与えられたエネルギーが物質に衝突すると、そのエネルギーは電子に移動し、電子が励起状態になります

一般的な蛍光物質では励起状態になった電子は、すぐに余剰エネルギーを失い基底状態へと戻ります

この時失って放出されたエネルギーが発光として捉えられます

同じ波長で跳ね返す「鏡面反射」とは異なり、与えられたエネルギーよりも低いエネルギーを放出するため異なる波長の光として検出されます

(例:青の光を吸収して緑で発光 緑の光を吸収して赤で発光)

 

ここでいう、励起状態基底状態

 

 

やりましたね?高校物理で

 

 

覚えてない?

 

 

うん、私もほとんど忘れた

 

 

どちらかというと高校物理は得意な方でしたが、この励起状態は、すごいイメージが湧きづらかった記憶があります

 

 

文章で書くと

励起とは、原子や分子などにエネルギーを与え、より高いエネルギー準位に移すこと

エネルギーの低い、安定した状態のことを基底状態という

逆にいうと、基底状態でなければすべて励起状態

 

ちょっと何言ってるか分かんないですよね

 

なので暴論なのは覚悟の上で擬人化してみました

 

↓こういことだ!!

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ブログだから出来る、このバカバカしさよ・・・ww

 

 

ただイラストのイメージに釣られて、間違ってはいけないのが

励起状態の「ぱぁぁ・・!」で発光している訳では無く

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励起状態基底状態への移行時のエネルギー放出が発光として発現されているわけですね

 

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このような蛍光現象は我々の日常生活でも多用されており

最も身近なものであれば蛍光灯

<広告:NEC 丸形蛍光灯(FCL) ホタルックα 32形>

 

夜間出歩く時の反射テープ

<広告:3M 反射テープ スタンダード>

 

洗濯用洗剤に含まれている蛍光漂白剤

<広告:アタック ZERO(ゼロ) 洗濯洗剤>

 

業務的なところで使われているのが

郵便物を仕分けするときのマーキング

郵便物(ハガキ・手紙) | 活用事例 | 工業用ブラックライト.jpより引用

 

紙幣やパスポートの偽造防止のための隠し印刷

 

ちょっとアカデミックな分野に目を向けると

2008年のノーベル化学賞を受賞された下村脩先生が、オワンクラゲ

f:id:wakajibi2:20201002111330p:plain名古屋水族館ホームページより引用

から抽出したGFP緑色蛍光タンパク質

これはバイオサイエンスの分野で数多くの発見を生み出しています

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また、光を発する現象としては同じなのですが、時間的な違いで名称が異なります

外部からのエネルギーを受けて、すぐに励起状態基底状態に移行し発光するのが蛍光

一方、励起状態から時間をかけて基底状態に移行するものは蓄光または燐光

と呼ばれています

 

このブログでいうところの↓

wakajibi2.hatenablog.com

wakajibi2.hatenablog.com

これらが蓄光を利用した作品です

 

 

かくして、次女KOHAKUの思いつきから始まった科学実験

 

蛍光とはなんぞや?で調べているうちに、いろいろと知識が増えた休日の午後であったのでした

 

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深みにハマるよどこまでも 1/500スケール トーイングトラクター(牽引車)ペーパークラフト

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我ながらヤバい方向に進んでいることは自覚しつつも、作らずにはいられないペパクラ魂

 

前回、上手く単純化出来たトーイングトラクター(牽引車)

wakajibi2.hatenablog.com

これを縮小印刷して1/500スケールモデルに作り替えます

というのも

前々から連載している

wakajibi2.hatenablog.com

護衛艦いずも」のペーパークラフトが大体1/500

この艦で運用されている牽引車ですので、スケールを合わせていずれ載せてみようかと画策しているわけなのです

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スケールの調整方法は、簡単にいうと

元の展開図は基本的に弄ることなく、印刷対象となる台紙をどんどん大きくしていきます

 

例えば前回のサイズでの牽引車の展開図は、横幅が約1000px

f:id:wakajibi2:20200919091600p:plain(参考画像)

これを横幅、約10000pxの台紙にそのままコピペします

画像そのものを縮小したりすると解像度が崩壊するので注意

(この場合、適当に4連コピペ)

f:id:wakajibi2:20200919091740p:plain(参考画像)

これで印刷すると、「相対的に縮小」された展開図が出来上がるわけです

ファイルサイズがかなり大きくなるので注意

 

 

 

ここで注目してもらいたいのが、展開図に付属しておいたコレ↓

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何かといいますと

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3Dモデリングの時に、あらかじめ車体全長と同じ長さのパーツを仕込んでおくのです

 

ちなみにF-35のモデリングの時にも

f:id:wakajibi2:20200718191636p:plain

仕込んでおりますです、はい

 

実際印刷したもので実測してみましょう

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大体8mmになっていますね

今回たまたま上手く「車体全長メジャー」の長さが合いましたが

 

目的の展開図が大きければ

台紙をさらに大きくして相対的に縮小→再度印刷→実測

小さければ

台紙を小さくして相対的に拡大→再度印刷→実測

これを納得いくまで繰り返し、大きさを設定していきます

 

 

こうして出来上がった展開図

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(くっそ・・ピンボケ)

前回、総パーツ数が3 つってドヤってましたが

結局2まで減らした(合わせた)方が作りやすかったというオチ

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ここからは老眼との闘いとなります

いままでの眼鏡では小さい文字が見えなくなってきたの (´;ω;`)カナシス…

ここ1年程度で急激に進行した感じです

 

クリップ型取り付けルーペなるものも購入してみたのですが、しっくりきません

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今のところ、裸眼で至近距離であれば細かい文字も見えます

 

なので

 

ビーチバレーの選手がインタビューを受けている時のサングラスの位置

おでこサングラス?

(´-‘).。oO(他に例えが見つからない語彙力の乏しさよ・・・)

に眼鏡を固定したり、戻したりして辛うじて作業を続けることができます

 

この時、気を付けないといけないのが・・・

微小パーツを誤って床に落としてしまった場合

今までは落ちていく過程を目で追っていけたので、ある程度探す場所は限定されていたのですが

裸眼作業の状態で手が滑ろうものなら

パーツが、ひらひらひらぁぁぁぁぁ・・・

「目標物、ロストォ!!」

もう他のゴミと見分けが付きません

地獄のような捜索活動を強いられることになるのです、合掌

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そのような試練を乗り越え、ついに完成したのが

1/500スケール トーイングトラクター(牽引車)全長8mm

 

どーん!!

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ほぼ8mmに収まっております

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小指の爪に載りますww カッター刃に載りますww

 

 

 

ちなみに

なぜ8mmかというと

この牽引車のサイズがこれ↓

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トーイングトラクター | 製品情報 | トヨタL&F ロジスティクス&フォークリフトより

全長4,000mm弱

これを500で割ると8mm弱になる、というわけです

 

さて、これだけでは牽引車を作った意味がありません

「はたらくくるま」が働くためには道具が必要です

そう

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連結棒(トウバー Towbar)ですね

 

何と連結するかというと

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F-35です

(注:F-35は30mm 牽引車は8mmです)

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いやもう、撮っててワクテカが止まりませんww

 

でね、この牽引車

試作やら、練習やらいろいろ言い訳を付けて作っているうちに

どんどん増殖しまして・・・

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どんどん増殖しまして

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TOYOTAの製造工場のようですね

 

同様に今まで作ったF-35と合わせて並べてみると

もうワタクシのノートパソコン上は

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カオスな飛行甲板と化しております

 

これらを使って、また動画でも作ってみたいところですが・・・

動かす要素がふえると、格段に難易度が上がるのよね~

 

 

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