今回は大量の画像、およびリンクで構成されております
ご注意下さい
前回の続きです
- はじめに
- ダウンロード方法と使い方
- 注意点
- 画像変換開始
- Munch(ムンク)The Scream(叫び)
- Basquiat(バスキア) Man from Naples
- Katsushika Hokusai(葛飾北斎 ) 神奈川沖浪裏
- Vincent van Gogh(ゴッホ) Self Portrait(自画像)
- Wassily Kandinsky(ワシリー・カンディンスキー) Improvisation 26 (Rowing)
- Sophie Taeuber-Arp(ゾフィー・トイバー=アルプ)
- Claude Monet (クロード・モネ ) Ninfee rosa (睡蓮)
- Roy Lichtenstein (ロイ・リキテンスタイン) Red Barn
- Paul Signac (ポール・シニャック) Antibes. Morning
- Marc Chagall (マルク・シャガール) Cena de circo
- Remed and Okuda London 2014
- Vincent van Gogh(ゴッホ )The Starry Night(星月夜 )
- Yves Klein(イヴ・クライン)Large Blue Anthropometry
- その他のスタイル
- まとめ
はじめに
「Google Arts & Culture」アプリの「Art Transfer」は2020年4月2日にリリースされた新機能です。
なにやらGoogleのAIチームが作ったアルゴリズムを使っているとか
自分が撮った画像や絵をあたかも有名な画家が、その独自のタッチで描いたかのように画像処理をしてくれる、という訳です
熱心な読者の方々はご存知かと思われますが、今までも事あるごとにペパクラ作品の写真を撮っては、合成、画像処理で遊び倒してきましたww
そう!!当ブログのためにあるような機能だと言っても過言ではない!!
ダウンロード方法と使い方
私はGoogle Playからダウンロードしました
ダウンロードが終了したら
ホーム画面にある「Arts & Culture」のアイコンをタップ
アプリが起動したらトップ画面の
このカメラマークをタップします
つづいて「Art Transfer」の項目(1番上)をタップします
手前のカメラが勝手に起動して、自分の顔がドアップで写りますので見惚れないように
「写真を撮りましょう」と勧められますが、私は
撮りません
右の画像ファイルを開くボタンをポチ
スマホによって画像が収納されているフォルダが異なると思いますので、各自で必要なものを探してください
(↓私のスマホの一部を晒します)
今回使用する画像は、上の2つ
この時に作った合成画像です
画像を選択すると
画面下に「適応しているスタイル」(変換対象となる絵画作品)を選択できます
AIが画像変換している間、適応しているスタイルの作品名、作者、収蔵施設、プチ解説が表示されます
ちなみに「プチ解説」の名称は私が勝手に名付けたものです
解説の内容はアプリで表示されたものです
プチ解説は何種類かあるようで、変換する度にランダムで異なる解説が表示されます
注意点
1つだけ注意する点があって、このアプリ
勝手に画像をトリミングしてしまいます。出来上がりの作品は正方形になってしまうという罠があります
また解像度もすべて同じpixel数(762×762)になるようです
特に設定を弄る所も無さそうなので、これは固定のようです
被写体を中央に持って来たい場合は、あらかじめ正方形に近い縦横比にトリミングしておくほうが良いかもしれません
無料アプリですので、仕方ない。または「仕様です」
ちなみに、その場で写真を撮った場合は初めから適切な大きさで処理されるようです
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画像変換開始
では、2020年4月現在アプリ内で適応されている画家と作品、および新機能で変換された画像をすべて紹介していきましょう。
各スタイル画像変換時のスクショを撮ってありますのでそれらをテキストに起こしています
先ほど紹介した作品名、作者、収蔵施設、プチ解説の順で記載し、新たに制作した画像を添付し、最後に感想を少々
太字の部分がアプリで表示されていた内容
日本語表記・カタカナ表記できる部分はカッコ内に記載しました
画像引用およびリンク先は「Google arts & culture」または「wikipedia」のどちらかです。統一されていないので注意。
Munch(ムンク)The Scream(叫び)
適用しているスタイル:The Scream(叫び)
The Munch Museum(ムンク美術館 ) , Olso
プチ解説:ノルウェーのエーケベルグに行くと、この「叫び」の舞台となった場所を実際に訪れることができます。
変換後の作品がこちら
おお!若干船影が崩れながらも全体としては帆船として認識できます
光と影の色分けもしっかり出来ていて帆船写真の味を生かせています
なんかムンクっぽい
Basquiat(バスキア) Man from Naples
適用しているスタイル:Man from Naples
Jean-Michel Basquiat(ジャン=ミシェル・バスキア)
Guggenheim Bilbao(ビルバオ・グッゲンハイム美術館 )
プチ解説:「王冠」のモチーフはバスキアの署名マークで、グラフティ仲間のアル ディアスとコラボし、「SAMO」名義でストリート アーティストをしていたころから使用しています。
変換後の作品がこちら
なんかこう、古代遺跡の象形文字みたいになっちゃってますが
これはこれで味がある
「バスキア」か?と言われると、うーん・・・
Katsushika Hokusai(葛飾北斎 ) 神奈川沖浪裏
適用しているスタイル:The Great Wave off kanagawa(神奈川沖浪裏)
Katsushika Hokusai(葛飾北斎 )
MOA Museum of Art(MOA美術館)
プチ解説:浮世絵は江戸時代に発達した風俗画の一様式で、北斎は江戸後期に浮世絵師として活躍しました。
変換後の作品がこちら
あーこれカッコイイわ!
これも「北斎」か?と言われると、コレジャナイ感は否めませんw
波頭の精細な描写がウリなのにこれでは不十分ですね
ただ、元絵の大波をさらに合成で貼り付けると良い感じになるかも
Vincent van Gogh(ゴッホ) Self Portrait(自画像)
適用しているスタイル:Self Portrait(自画像)
Vincent van Gogh (フィンセント・ファン・ゴッホ )
プチ解説:ゴッホが遺した作品は、このような自画像をはじめ風景画、静物画、肖像画、と幅広く、その総数は2,000点を超えます。しかし、この作品も含め、その多くは彼の晩年に描かれたものです。
変換後の作品がこちら
背景の「山々が連なった感」がちょっと気になりますが、全体の雰囲気はいいですね
パッと見でも「ゴッホ」だな、ってなる
Wassily Kandinsky(ワシリー・カンディンスキー) Improvisation 26 (Rowing)
適用しているスタイル:Improvisation 26 (Rowing)
Wassily Kandinsky(ワシリー・カンディンスキー)
Städtische Galerie im Lenbachhaus
プチ解説:カンディンスキーは、ドイツの作家ヨハン ヴォルフガング フォン ゲーテが構築した色彩論に基づき、作品の多くで黄、赤、青の三原色を使用しています。
変換後の作品がこちら
せっかくの三原色が薄くなってしまって、全体がぼやけていますね
エッジは黒線で描かれているので帆船の形状は分かりやすい
Sophie Taeuber-Arp(ゾフィー・トイバー=アルプ)
適用しているスタイル:Composition of Circles and Overlapping Angles
Sophie Taeuber-Arp(ゾフィー・トイバー=アルプ)
プチ解説:この絵のデザインは、ダンサーが集まって腕を上げているようにも見え、ダンスのフォーメーション トレーニングを想起させます。
変換後の作品がこちら
これいいわ、家の壁紙とかテーブルクロスとかにありそうな図柄
一見被写体が背景に溶け込んでいますが、遠目にみると帆船の形が浮かび上がってきます
Claude Monet (クロード・モネ ) Ninfee rosa (睡蓮)
適用しているスタイル:Ninfee rosa (睡蓮)
プチ解説:この作品は、モネが最後の数十年間に制作した約250点の睡蓮の絵の1つです。
変換後の作品がこちら
ほっほー!! これは綺麗
元絵には光の加減はあんまり無いのに、しっかりと表現されてます
印象派すげぇ、AIすげぇ
(´-‘).。oO(空に蓮の葉が浮いてるような気がするのは見ないことにしよう)
Lee Krasner (リー・クラズナー) Untitled, 1946
適用しているスタイル:Lee Krasner, Untitled, 1946
プチ解説:クラズナーのいくつかの作品は、寝室のテーブルの上で太い絵筆を使って描かれており、その多くで絵の具をチューブから直接絞り出す技法が使われています。
変換後の作品がこちら
色覚検査・・・か?
ギリギリ船影が見えるけど
元の船舶画像を知らなければ把握が難しいかも知れません
Roy Lichtenstein (ロイ・リキテンスタイン) Red Barn
適用しているスタイル:Red Barn
Roy Lichtenstein (ロイ・リキテンスタイン)
プチ解説:伝記作家のエドワード ルーシー スミスによれば、リキテンスタインがコミック風の絵を描き始めたのは、息子がある日ミッキーマウスの絵を見せて「こんなに上手く描けないでしょ」と言ったのがきっかけだといいます。
変換後の作品がこちら
ステンドグラスかタイル絵みたいになって雰囲気はとても良い
ただ、スクリーントーンのドットまで歪んでしまって、元絵の味を損なってしまっています
ここはAIでなんとかして欲しいところではありますが・・・(スクリーントーンだけ後から処理 とか)
Paul Signac (ポール・シニャック) Antibes. Morning
適用しているスタイル:Antibes. Morning
プチ解説:ポール シニャックは、新印象派運動を牽引したフランスの風景画家です。点描法の発展に大きく寄与したことで有名です。
変換後の作品がこちら
まぁ、すてきな点描
元絵のテーマとも合致するので相性もバツグンですね
新印象派すげぇ、AIすげぇ
あえて難を言うと、背景がのっぺり過ぎてAIに気を遣わせちゃったかな?(空に無駄な模様ができてる)
対岸の景色なんかがあったり、ちょっと雲がある方がさらに良い雰囲気が出るでしょうね
Marc Chagall (マルク・シャガール) Cena de circo
適用しているスタイル:Cena de circo
プチ解説:シャガールの作品は、その多くにサーカスが描かれています。ロシアのヴィテブスクで過ごした幼少期に、サーカス団の興行を見て魅了されたからだと言われています。
第一次世界大戦前、シャガールはサンクトペテルブルク、パリ、ベルリンを行き来していました。この時期に、東欧のユダヤ人民族文化をベースとした独自の現代美術スタイルを作り上げたのです。
浮遊する物体や人物で夢のようなイメージを描き出すシャガールの作品には、シュルレアリズムの要素を見ることができます。
変換後の作品がこちら
ちょっと構図が整い過ぎているきらいはありますが・・・
シャガールっぽい
色の使い方が、船舶火災と消火活動を表しているように見えなくもない(*´Д`)
Remed and Okuda London 2014
適用しているスタイル:Remed and Okuda London 2014
プチ解説:ロンドンのテムズ川のほとりにある透明な立方体の内側から、レメッドとオクダがこの作品を制作する様子を見ることができました。
変換後の作品がこちら
これまた極彩色にして奇抜(それでも元絵よりは色が薄い)
もはや帆船が原型を留めてないですな
これが前衛芸術っちゅーやつか!!
Vincent van Gogh(ゴッホ )The Starry Night(星月夜 )
適用しているスタイル:The Starry Night (星月夜 )
Vincent van Gogh (フィンセント・ファン・ゴッホ )
プチ解説:(何故か英語だったので保留)
変換後の作品がこちら
うわぁ!!*:゜☆ヽ(*'∀'*)/☆゜:*
これ今までで一番イイかもしれん!!
ゴッホさんの作品、2回目の登場です
昼間の帆走画像だったハズだけど、画像変換によって星空のナイトクルーズに大変身してしまいました
水面に星明りが反射しているゼ!!
Yves Klein(イヴ・クライン)Large Blue Anthropometry
適用しているスタイル:Large Blue Anthropometry [ANT 105]
プチ解説:(何故か英語だったので保留)
変換後の作品がこちら
キャンバスに青色の絵具をぶちまけて、その中に帆船のフォルムが浮かび上がっている感じ
雰囲気も悪くないと思います
ただ、元絵が「モノクロニズム」を標榜するのであれば、マスト辺りに青以外の色が混じっているのはいただけない
ここも全部青にしてくれれば完璧だった
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その他のスタイル
元絵のコンセプトなどから、画像変換の相性が悪いものもあって、すべてはお見せ出来ませんでしたが、Art Transfer内で採用されているその他のスタイルを紹介しておきましょう
適用しているスタイル:The heart of the universe
プチ解説:草間はモノを「消滅」させるために水玉を描いているとし、「人は自分自身を消滅させることで、無限の宇宙に戻る」と語っています。
適用しているスタイル:Self Portrait
プチ解説:この作品は1966年から67年にかけて、同じ写真をベースに制作された自画像シリーズの一部です。
適用しているスタイル:Free South Africa
Keith Haring(キース・ヘリング)
Inter-American Development Bank
プチ解説:1986年には、アパルトヘイトに対する支援を募るため、この作品のポスター約2万枚を印刷してニューヨーク中に配布したと言われています。
適用しているスタイル:Sound of Tsuzumi
プチ解説:日本伝統の太鼓の一つ「鼓」は、この上村松園の絵にあるように肩の上に乗せて演奏します。
適用しているスタイル:Untitled (Self-portrait with thorn necklace and hummingbird)
プチ解説:3種類の動物(猿、猫、ハチドリ)が象徴する深い黒は、カーロの瞳、眉、髪の色と一致しています。この構成は、相反するこれらすべての象徴が、カーロの複雑な自己像の一部であることを示唆しています。
適用しているスタイル:The Fall of the Rebel Angels (叛逆天使の墜落)
Pieter Bruegel the Elder (ピーテル・ブリューゲル)
Royal Museums of Fine Arts of Belgium
プチ解説:作品の中でブリューゲルは、植物、動物、人間などを合成してさまざまな怪物を作りだしています。よく見るとムール貝の殻を羽に持つ巨大なエビや、蝶の羽を持つ堕天使などが見つかります。
適用しているスタイル:Portrait of Lisa Gherardini (モナ・リザ )
Leonardo da Vinci (レオナルド・ダ・ヴィンチ)
プチ解説:「モナ リザ」のモデルになった女性は、フィレンツェ、ゲラルディーニ家のリザ デル ジョコンドです。「モナ リザ」という題名は、ジョルジョ ヴァザーリが著した芸術家列伝に記されていました。「Mona」はイタリア語の愛称で、「my lady(奥様、お嬢様)」のような意味です。
適用しているスタイル:Self Portrait (5)
Amrita Sher-Gil (アムリタ・シェール=ギル)
National Gallery of Modern Art
プチ解説:この作品は、1930年代初頭、パリでの学生時代に描いた一連の絵の5作目です。
適用しているスタイル:The Dream
Museo Nacional Thyssen-Bornemisza
プチ解説:この絵は画家ワシリー カンディンスキーに贈られたもので、その返礼としてフランツ マルクに贈られた絵が「Improvisation 12」です。
適用しているスタイル:Still Life with Lemons, Oranges and a Pomegranate
Jacob van Hulsdonck(Flemish, 1582-1647)(ヤコブ ファン フルスドンク)
プチ解説:ヤコブ ファン フルスドンクは、静物を上方から見て描くことで、果物の入った磁器とテーブルがよく見えるようにしました。
適用しているスタイル:Bathers (Les Grandes Baigneuses)
プチ解説:この作品の正確な制作時期はわかっていませんが、1894年から1905年の間、人生の終わりが近づくまで取り組んでいたと考えられています。
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まとめ
「名前は聞いたことある」程度や「全く知らなかった」画家さんも大勢いらっしゃったので、改めて「Google arts & culture」や「wikipedia」で調べて大変勉強になりました。
実際に色々画像変換してみた感想ですが
テーマが大幅に異なる作品同士はどうも上手く変換出来ないようです
また元絵が人物画の場合、変な場所に体の一部が描かれたりして・・・
これに通じるグロさがありますので注意が必要です
逆に、何だか分からないような抽象画を適用するとそれなりに汎用性が高く、芸術性のあるものに仕上がる傾向にあります
また、印象派は全体をぼんやり誤魔化してくれるので、これも汎用性が高い
作家個人で言うと、ゴッホさん万能ですww
当たり前ではありますが、前回個人的にアゲアゲしたレンブラントなど写実系の画家さんはラインナップされていません。
そりゃAI変換で個性を出すのは至難の業でしょうね。
逆に普通の集合写真を個人のスマホでレンブラント調に出来たのなら、AI技術はとんでもないことになってるんでしょうね
最後に
今回は対象を2つの帆船画像に固定して各スタイルを比較してみましたが、ワタクシの手元にある画像は数知れずww
今後も芸術的な画像変換作品が出来上がったら紹介していこうと思います