V-22オスプレイとは
みなさん子供の頃を思い出してください
大体みんな飛行機とか、ヘリコプターとか憧れるじゃないですか?
あーすごい、こんな風に空を飛ぶんだー
で、ふと妄想するんですよ
ぼくのかんがえたさいきょうのひこうき
つまりこうだ!
・ヘリコプターのローターを前方に向けたらメッチャ速くなるんじゃね?
あるいは
・プロペラ機のプロペラを上にも向けるように出来たら、滑走路要らなくね?
で、長じてそれらがとても難しいということを思い知らされます
ところが
そんな子供達の夢を乗せた
さいきょうのひこうき
実現しました米軍!!すごいぞアメリカ!!
(厳密に言うと作ったのはアメリカの航空会社)
一言で説明すると、固定翼機(いわゆる飛行機)とヘリコプターのいいとこどりをした機体なのです
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太古の日本にもいたオスプレイ
ちなみにオスプレイという名前なのですが
日本語に訳すと「ミサゴ」・・・
私も初めは「?」になりました、ところが調べてみると意外と古くから縁が深い
なんと「日本書紀」にも登場する「鳥」だったのです
カクカクと鳴く鳥、ということで覚賀鳥(かくがのとり)とも呼ばれます
猛禽類の一種で、見た目は鷲っぽい
そして 全国の高橋さんにぜひ聞いてほしい
むかーしむかし、第12第天皇であらせられた景行天皇の東方巡幸の話
上総国(かずさのくに:現在の千葉県中部)の淡水門(あわのみなと:安房の水門とも 館山市平久里川河口 諸説あり)を渡ろうとした際、覚賀鳥(かくがのとり:ミサゴの古名)の鳴く声が聞こえたので、その姿を見ようと海に入られました
(´-‘).。oO(ミサゴの登場はここだけ、実際姿を見たのかどうかは不明)
その時天皇は浜辺で白蛤(しらはまぐり)を見つけました
磐鹿六鴈(いわかむつかり)という人物が、その白蛤を膾(酢の物)に調理し天皇に献上したところ、たいそう気に入られ膳大伴部(かしわでのおおともべ)を賜ったとされます
大判部、とは部民制(朝廷の仕事分掌の体制)の一つで
磐鹿六鴈(いわかむつかり)は朝廷に仕える調理業務の腕利き職人として重用された、ということになるのでしょうか
この人物が後の高橋氏の遠祖でもあり、また料理の神様としても信仰されているそうです
以上、オスプレイ(ミサゴ)にまつわる高橋さんのお話でした
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エンジンカウルとエンジンナセル
さて、作品に戻りましょう
忘れてた・・・これね
現在、市販の書籍の付録
「水に浮く! 1/350ペーパークラフト 最新護衛艦いずも」
これを製作中です
まずは各部品を組み立てて並べてみました
激烈に細かくて、アドレナリン出まくりですww 約1/500スケールです
本体 主翼 尾翼 ローター エンジンナセル などがお分かりでしょうか
いろんなwebページのオスプレイの項目を読んでいると、よくエンジンナセルという単語が出てきます
調べてみたところ、はっきりとした定義は見つかりませんでしたが・・・
単なるエンジンのカバー的なものはエンジンカウル
それに対し、エンジンその他付属装置を丸ごと取り入れて流線形に一体形成したものをエンジンナセル
エンジンナセル(英: engine nacelle)
という個人的な認識に達しました(間違ってたら穏便に指摘ヨロ)
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高性能オスプレイ
んで、組み立てるとこうなります
主翼は通常の固定翼機と同様に揚力を得やすい形状になっており、両端にでっかいエンジンナセルとでっかいローター(プロペラ)がついています
この状態で上昇・降下が出来るのはヘリコプターと同じ
ある程度の高度に達したら、ローターを前方に向けるようエンジンナセルごと90°回転します
垂直離着陸能力だけでなく
固定翼機と同様の水平飛行もできるため、従来のヘリコプターと比べ
速度2倍 航続距離約5倍 行動半径4倍 輸送兵員数2倍 飛行高度約3.5倍
物資積載量3倍
というスバ抜けた高性能を有しているところです
この高性能
何に使います?
そりゃあーた、1にも2にも災害派遣でっしゃろ
数々の自然災害に悩まされ、有人島数416島、無人島6432島(平成27年国勢調査)を擁する日本列島にこれほどマッチする輸送機が他にあるだろうか?いやない(反語)
物資輸送だけに留まらず、負傷者、病人、優先的に避難が必要な方の移送にもこの能力が有効です
陸上基地を拠点としての活動が中心となりますが、遠方の離島であれば「ひゅうが型護衛艦」「いずも型護衛艦」などを中継としてさらに行動範囲が広がります
空中給油も可能です
これらのシステムを使うことによって、要請があれば国外の災害救助にも向かえます
当然、有事も想定しています
外敵に奪われた離島を奪還する際の兵員・兵器輸送に抜群の威力を発揮します
(´-‘).。oO(攻撃?ちゃうちゃう、あくまで国土防衛)
そしてその事実を内外に表明することが抑止力となり、無用な争い事を未然に回避することができるのです
戦争なんかしない方が良いに決まってるじゃないですか
これから配備されるオスプレイ
奇しくも最新ニュースが飛び込んで来ました
<一部引用>
河野太郎防衛相は3日の閣議後記者会見で、陸上自衛隊の輸送機オスプレイについて、1機目は6日午後、2機目は10日午後に木更津駐屯地(千葉県)へ配備すると明らかにした。防衛省は最終的に佐賀空港(佐賀市)への移駐を計画しており、木更津には5年以内の暫定配備とする方針。
そうです、実は日本の自衛隊にはまだ配備されていなかったのですオスプレイ
当然ながら 護衛艦いずもに 常駐している訳でもありません
では何故ペーパークラフトのキットに含まれていたのか?
これはですね、日米の合同演習などで海兵隊用オスプレイが護衛艦いずもに着艦する訓練を何度か行っていたからなのです
元々ヘリコプター的な要素を含む機体ですので、垂直離着陸が得意
ヘリ搭載護衛艦であるいずも型との相性は良いでしょう
おそらく災害時にはいずも型を中継とした陸自と海自の共同輸送任務で活躍することになると思われます
ぼくたちのかんがえたさいきょうのひこうき は
紆余曲折ありながらも、日本の空で元気に働いてくれそうです
あ~、木更津か佐賀空港に見にいきたいなー
次回はオスプレイにもある変形機構
これを紹介しましょう(ローターも回してみるべぇ)
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