フィギュア系のペーパークラフトを造形する際に
毎回悩むのがヒト型の「手」なんです
元々、本来ある形を単純化してテクスチャなどで錯覚を誘導するのがペパクラモデリングの本質だと思っています
ですので
・徹底的に単純化するのか
・本来の形に限りなく近付けて再現するのか
・その間をとるのか
どのあたりで妥協するのかがモデラーに求められています
大げさな話
グー(握りこぶし)の徹底的な単純化を突き詰めると
立方体になります
分かりやすい例で説明すると
これ、マインクラフト
いろんな意味で凄い作品だと思います
私はプレイしたことないのですが、やり込んでいる人に聞きたい
これ自然と、「グー」として認識してますよね?
無理やり今回の作品に当てはめてみると
そりゃ作るのは簡単になりますが・・・ねぇ
逆に本来の形に近づけようとしましょう
手を開いている「パー」の形、またはその類似の形状であれば
指1本1本
さらに言えば
各関節ごとに繋ぎ合わせていく方式も
不可能ではありません
例えばこう
そりゃ実際のキャラクターに近づきますけど・・・ねぇ
難易度が・・・
見た目のモデリングだけなら、ものの5~10分でできるのですよ
これはペパクラに限った話ではなく、ここからの工夫に各モデラーのセンスや創意工夫が隠されているのだと思っています
ではその間をとってみましょう
結局のところ、手の表現で難しいのは
親指の存在なのです
仮に親指を簡略化してモデリングすると
ここまで単純化できます
あとは各指のテクスチャを後から付ければいいだけ
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ちょっと今までの作品を見てみましょう
【お掃除完了ね】マクロファージさん(はたらく細胞)ペーパーフィギュア 返り血バージョン【うふふ】
【はたらく細胞】第3弾 ついに登場!!血小板ちゃんペーパーフィギュア
これらはかなり上手くいった方だと思っていますが
実は親指の先は省略しているんです(平面で誤魔化している)
これは道具を持つことが主体
また
持っている道具のほうに目が行くので、あまり問題になりません
今回はまさに「グー」が主役
親指を省略するのは得策ではない、と判断しました
そもそもなぜ親指の造形が難しいのかというと・・・
というテーマで
生体構造解剖学的な観点から
また霊長類の手足の進化の過程を追いながら
超大作の学術論文並みの分量で文章を(脳内で)書き上げていたのですが
あまりに難解なので削除(忘却)しました
一言でいうと、他の4本と比べ
伸びている方向
動く方向
が異なっているからです
ならばどうするか?
パーツを分けてしまえばいいんじゃね?
という発想で今回は上手くいきました
でテクスチャを描き込む前に組み立ててみると
こうなって
こうなるわけです
ではここからリストバンドも含め、テクスチャを描き込んでいきましょう
と、なるのですが
ここで、モデラー(おそらく絵師さんなどクリエイター全般)が直面する
細かいところが気になって仕方がない問題
に直面します
それは次回で