現在、雑誌付録のペーパークラフト
歴史群像 2021年8月号 | |本 | 通販 | Amazon
戦艦大和を作っています
それでは「組み立ての手順」に従って船体を作っていきましょう
今回の作品はいわゆるウォーターラインタイプ
つまり船を浮かした状態の水線下の部分を全部取っ払って、水面の上に見えている部分だけをモデル化したものです
全体が観たい方にはちょっと物足りないかもしれませんが、完成品を机上に置いただけで、あたかも水面に浮いているかのような状態になります
情景模型(ジオラマ)などに向いていますね
こちらでも解説↓
当ブログのメインコンテンツでもある うみのこ(2代目) では選択式ですが両方を作れるようになっています(宣伝)
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最初にウォータラインに当たる部分の断面を作ります
次に乾舷(側面)を張り付けていきますが
常に水線部分が水平になるよう意識しながら作業を進めましょう
とはいえ
どんなに頑張ってもズレは出てくるものです
では何が原因でズレてくるのか?
その発生メカニズムの一例をお示ししましょう
お分かり頂けるだろうか?
かなり誇張して撮影していますが、パーツ繋ぎ目の張り合わせ角度によって船体の歪みが出てくるのです
このように継ぎ目の小奇麗さばかりを追求していると、歪みに気付きにくくなるため注意が必要です
常に全体を見ながら作業をば
さらに言うと水平ばかりに意識が行くと、今度は
ここの傾斜がおろそかになります
これも念頭に置いて張り合わせましょう
ただあまり細かく考えすぎると、先に進めません
多少のズレは出るものとして諦めましょうww
幸いこのキットは、かなり精密に折り線、のりしろ線を描いてくれていますので信用して大丈夫です
慎重に乾舷の作業を進めて、と
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次にバイタルパートの補強に移ります
バイタルパート (Vital part) とは、軍艦における「重要防御区画」
ペパクラでも「重要区画」でることには変わりません
本来は敵の砲弾を防ぐための概念ですが
砲弾ではなく上部構造の重量、並びにパーツ貼り付け時の押し付け圧力に耐えるだけの抗力が必要になるのです
過去には帆船「日本丸」制作時に、キットには含まれていない補強パーツを船体内に仕込んだこともありましたが・・・
今回は初めから準備されています
パーツを折り曲げて厚さを稼ぎ、井桁(または井筒)型に組み上げることによって強度を増します
が、更なる強度を求めて厚紙(ボール紙)の利用を推奨します
ティッシュペーパーの空き箱や、無駄に豪華な贈答用菓子の箱など身近にあるもので十分利用できます
木工用ボンドよりは接着強度は落ちますが、平面同士の接着には
テープのりがオススメです
これらを組んで
船体内にスッポリと嵌め込みます
これね、ちょうど横桁の両端が乾舷のりしろの隙間に合うように計算されています、さすが
しかもこれだけではありません、次の作業で更なる効果を発揮する伏線となります
では甲板を貼っていきましょう
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