現在、雑誌付録のペーパークラフト
歴史群像 2021年8月号 | |本 | 通販 | Amazon
戦艦大和を作っています
前回組み立てた高角砲群の周りに機銃を配置していきます
前回記事の画像と比較してみましょう
まず左舷
右舷
機銃を設置する前でも、大概ごちゃごちゃ感があったのですが
さらに重厚感がマシマシになります
上から見ると
こんな感じ
前部艦橋、煙突、後部艦橋の一連の構造物を取り囲むように連装高角砲と機銃がズラリと並んでいるのがお分かり頂けるかと
スポンサーリンク
こうして、ひたすら円筒形のパーツを作るという単純作業を繰り返しながら
ワタクシ思うわけですよ
こんだけ積んだら対空防御は完璧じゃろ!
と
40口径12.7cm連装高角砲:12基→24門
25mm3連装機銃:52基→156門
25mm単装機銃:6基→6門
13mm連装機銃:2基→4門
これに主砲から繰り出される46cm三式弾なんかが加わった日にゃもう・・・
まさに黒鉄(くろがね)の城
おそらく造船技師も偽装作業員も船長も乗組員も皆さん同じ感想を抱いたのではないでしょうか
これら無数の砲門から砲弾や銃弾がバラまかれたら、敵機なんざ近づくことすら出来ねぇわ!!
とね
しかし現実に大和が直面したのは、はそんな常識の範囲で想像できるような生易しい航空攻撃ではなかったのです
戦艦大和、最後の戦闘「坊ノ岬沖海戦」におけるアメリカ側の艦載機出撃
実に、のべ377機の波状攻撃(wikiより)
最高時速500kmをゆうに超えるような高速戦闘機(F6Fヘルキャット、F4Uコルセア)
日本側の直掩機が居ないのをいいことに、戦闘機にも爆弾やロケット弾などを装備して航空攻撃に参加
その他生粋の爆撃機(SB2Cヘルダイバー)、攻撃機(TBMアヴェンジャー)
雲霞のごとく押し寄せてきます
爆撃、雷撃の解説はコチラ(敵味方逆ですが・・・)
当時の制御システムではこいつらを捉えることは不可能に近いといえます
そもそも対空砲火は敵機の撃墜、というよりは追い払う、またはビビらせて爆弾や魚雷の命中率を下げる
などが主目的だったとも言われます
ですが数が多すぎて目標も定まらず、追い払うことすらできなかったのでしょう
(結局航空機に有効な打撃を与えられるのは航空機なわけです)
に、してもですよ
戦果(アメリカ側の損害)
艦載機損失13機以上
戦死・行方不明13名以上
被弾52機(wikiより)
( ゚д゚)・・・
あんなに対空兵装み込んだのに・・・orz
日本側の損害とは桁違いです
戦艦から航空機の時代に移っていたのは分かっていたにも関わらず、出撃していった乗組員の方々の心情や如何ばかりか・・・
あ、ちなみに一昔前は
「戦艦大和の最後の出撃には片道燃料しか積んでいなかった」
という言説がまことしやかに語られていましたが、どうやらガセのようです
むしろ本気で沖縄本島に上陸(船ごと擱座させて砲台に)して、その後の戦闘継続のため現金も大量に用意されていたらしいです(wikiより)
多数の英霊の魂と共に大金が深い海底で眠っていると思うと感慨深いものがあります
船体を引き揚げて欲しいような、そのまま静かに眠らせてあげて欲しいような・・・
さて、船体中央部分の大事なところはほぼ終わりました
次回、いよいよ主砲、副砲に移ります
ひゃっほーい!!
次の記事はコチラ