今回は 新うみのこ と 現(旧)うみのこ の比較をしつつ
新船のデザイン、機能性、性能について論評してみたいと思います
手前が新、奥の台に載っているのが現(旧)うみのこ
こうやって実際に並べて比較できるのも船舶模型の醍醐味の一つ
本物が並ぶシーンなんて、今後も1回あるかないかくらいの超レアショットになると推測されます
まず全体の印象からです
現(旧)うみのこ → スマート シャープ なめらか
新うみのこ → 重厚 ゴツい カクカク
はい、完全に主観ですwww
この理由について考えてみましょう
現(旧)うみのこの最大の特徴
ここのラウンド
上甲板の最前部にあるこの白壁(「うみのこを作ろう」記事では「前部装甲」と名付けました)
これを起点に、上後方に向かって同様の曲面を描きながら操舵室へと続きます
これはね、もう芸術
設計者のこだわりを感じます
ただ住宅を建てる時もそうなんですがこの曲面(「Rを付ける」という表現)
予算が跳ね上がる!!(推測)
この辺は “猫ブログなのに住宅建築ブログ” 猫やぱ(妹)id:necoyapaさんが詳しいかも
現うみのこ 建造は確か1982年かな
バブルが弾ける10年前 つまり高度経済成長が終わりを迎え、まさにバブル経済へと移行しつつある時期でしょうか
そりゃもう デザイン重視、機能性重視 が両立できるほどの予算があったことでしょうよ 滋賀県
対して新うみのこ
カックカクですわ
だがそれがいい!!キリッ
これはこれで重厚感がマシマシになって良い効果が出ていると思います
しかも
紙で作りやすい!!
今だから言えますけど、現(旧)うみのこ のあの曲面
すっげぇ大変だったの 再現するのが
何故かというと、それぞれの曲面が微妙に傾斜してるんですよ
前の曲面と真ん中の曲面は下から上にかけて後方に傾斜
操舵室の曲面は前方に傾斜
・・・ ・・・ ・・・
メンンドクセ
ただその難関を乗り越えてこそ、あの曲線美が出来上がるんです
かなり忠実に再現していますのでお暇な方は実際に作ってみてください
ちなみに実物はこれ
後のビアンカと重なって見難いですが、赤線が傾斜の部分です
いやすばらしい・・・
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あとは前甲板の長さ、構造物の高さなどがかなり異なります
もう一目瞭然ですよね
これらの長さ、角度の違いによって、パッと見の印象が全然違ってきます
これが 現(旧)うみのこ→シャープ 新うみのこ→ゴツい
になる原因と思われます
しかしながら、新うみのこ・・・
こんなに構造物を上に積み上げていって
復元力は大丈夫なのだろうか?転覆しないのだろうか?
と心配になるところですが、専門家がちゃんと計算してくれているんでしょう
そもそも琵琶湖はそれほど波は高くないです
ただ、たまにびっくりするほどの突風が吹くので要注意!
ちなみにフローティングスクールは安全第一なので荒天になると出港しません
ここで小学生達の運の良し悪しが問われる、という・・・
まぁ、自然の力・気まぐれ には逆らえません(-_-;)
次回 船体の後方部分について論評してみましょう
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