わかくさモノ造り工房

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作品が増えて来ましたので、最新ページ以外も観に行って頂けると幸いです。

F6Fヘルキャットの脅威まとめ 「性悪女」ってあーた・・・

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ここしばらくF6Fヘルキャットの記事が続いています

せっかくの自作ペパクラなのでまだまだ引っ張るつもりではいますが・・・

今後の予定としては 

展開図公開→作り方記事

と行きたいところですがリアル業務と他の作品もあり、思うように進むかどうかはまだ未定です

 

さて、今回は

F6Fヘルキャットがなぜ日本にとって脅威だったのか

せっかくの機会ですので

今までの知識と、今回のペパクラ製作で勉強した内容をまとめてみようと思います

過去記事の内容と被る部分もありますがご容赦下さい

あと個人的な感想が多分に含まれており時代考証的には正確ではないかも知れません

ブログなんで許して(*´Д`)

(あ、しつこいようですが一番好きな戦闘機はゼロ戦ですよ、念のため)

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はじめに

機体性能、特性のおさらい

それに関連し、機体特性を最大限に活用できる空母について

「人的資源」としてのパイロットについて

 さらに物量・兵站の観点からも見ていきましょう

 

F6Fヘルキャットの機体性能と特性

・機体が重いけど 重装甲、重武装

・速くて旋回性能良好 急上昇、急降下可能

・整備性良好 高稼働率

・新米パイロットにも扱いやすい 生還率UP

・折りたためる主翼 空母に多数格納

・頑丈なのでカタパルトによる射出可能

 

欠点として挙げられるのは、着艦時に重すぎて前脚が折れてしまうことくらいですね

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米軍側の航空母艦について

正規空母の大量建造

護衛空母の大量建造

油圧式カタパルトの発達

正規空母にもカタパルトを装備し、発艦補助

そのおかげで甲板中央部~後方に十分な余裕ができ、常に大量の艦載機を露天繋止(当然格納庫にも詰め込めるだけ艦載機を詰め込む)

 

「詰めるだけ詰め込む」という主題に対してこの主翼収納機構は無類の強さを発揮します

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これによって日本の空母よりも割増しの数が積み込めるようになったのです

その情景を余すところなく表現したのがこの模型

id:mata1さんちょっとお借りしますね

mata1.hatenablog.com

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この赤三角が全部F6Fヘルキャット 

横一列に最大5機も並べるなんてもうね・・・

ゼロ戦であれば大型の空母でも横一列に3機が限度です

翼端しか折りたためないので・・・

f:id:wakajibi2:20180201003956p:plain(参考画像 空母飛龍)

 

 

当然このサイズで格納庫にもぎっしり詰まってるわけです

日本の空母の感覚からいうと、1.5倍~ヘタしたら2倍近い数の艦載機を積み込めるチート仕様

ちなみに前方に繋止しているのがF4Uコルセア 後方に繋止しているのがTBFアベンジャー雷撃機まで主翼折り畳みなんて・・・呆然)です、たぶん。

 

さらに月刊エセックス 週刊護衛空母 という異名があります

流石に1週間や1か月ですべての工程が完了するわけではありませんが

戦時増産により完成のタイミングが上手く重なって

毎月 正規空母が就役(エセックス級だけで16隻参戦)

毎週 護衛空母が就役(70隻前後 数え方によって諸説あり)

するという

こんなチート空母が艦載機を満載して次々と日本近海にやってくるわけですよ

アメリカそのものがチート国力

もうね、絶望以外のなにものでもない

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パイロットの生還率

上にも挙げたようにハイパワーエンジンを搭載することによって機体重量に余裕が出ます、その分重装甲になり少々被弾したところでびくともしません

 

どれほどの熟練パイロットが扱っても、流れ弾の当たりどころが悪いと墜落してしまう日本軍機とは対称的です

 

しかも制空権・制海権を握っていた米軍は、空戦が行われると現地に潜水艦や飛行艇(今でいう救難艇)を急行させ、被撃墜→パラシュート脱出→漂流しているパイロットを救出していたそうです

この人命優先の方針

当然人権意識もあったでしょうが

やはりそこは戦時

無事救出してまた出撃してもらう「人的資源の確保」というのが主目的でしょうね

 

だから日本軍と米軍で、生還:未帰還 の比率が全然違ったんですね

このため戦闘を重ねるたびに日本軍側のベテランパイロットは次々失われていき、生還した米軍パイロットはどんどん経験を積んで熟練になっていく、と

このため日本軍はパイロットが減り続けて行く

逆に米軍は熟練パイロットが増え続けて行くという悪夢のようなサイクルに入って行くのでありました

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記録上ではキルレシオ19:1(ヘルキャット1機撃墜するのにゼロ戦19機消耗するという計算)という数字が通説になっています

mata1.hatenablog.com

mata1さんが現地で講習を受けた際にも同様の説明があったようです

しかしながらこの数字、ちょっとトリックがありまして

単純に「ヘルキャットの性能がゼロ戦の19倍」という評価にはなりません

撃墜されたゼロ戦の大半は特攻用で重い爆弾を積んでおり、しかも学徒動員の促成パイロット

大部隊で編成することもありましたが、終戦間際には特攻用の機体ですら満足に揃えることが困難でした

そこへ持ってきて、アメリカ機動部隊から雲霞の様に飛来する大量のヘルキャット

もし1対1のタイマン勝負なら勝てるかも知れませんが多勢に無勢

護衛任務のベテランパイロットがゼロ戦を駆っても精々2,3機を撃墜できればいい方で

その間に鈍足ゼロ戦はバタバタ落とされる訳ですよ

あとは帰還パイロットの報告を元に計算するわけですから、当然誤認があったり、撃墜機がカブったり、ちょっと盛ったりすることもあったかもしれません

ということですので流石に19:1という数字は大げさだとしても、やはり戦力として圧倒されていたのは間違いないでしょうね

 

結果的にF6Fヘルキャット

日本軍機を最も撃墜した機種として今では知られています

 

 

物量・兵站など

今日我々があの大戦を見返す時、硫黄島の激戦、沖縄の激戦、本土防空 と

ボッコボコにやられた印象があります

後世からの視点で見ればアメリカの物量が当然のように思えます

 

では当時のアメリカの立場に立ってみましょう

当然のことながら日本近海という戦場は本国から遠く離れた世界の僻地、絶海の孤島、極東です、東の極み。

いわば超アウェイ戦

しかも硫黄島、沖縄は島全体を大きな城郭と見立てた「攻城戦」といっても差支えありません

太古の昔から兵法書にも記されているように

攻城戦には攻め手が防御側に対し3倍以上の兵力がないとやってはいけない

といわれています

 

おそらく日本軍の上層部も守備側の有利は理解していたと思います

「絶対国防圏」で防衛戦を展開するつもりだったのでしょう

当時の常識的な戦力

で考えたら攻め手の苦戦は必至です

 

ところがアメリカはその想定をはるかに上回ってきました、もう非常識もいいところ

本国から遠く離れた戦場に、大量の兵士、兵器、補給物資を延々運んできて

しかも相手の物量を大きく上回るレベルで

もう3倍の兵力なんてもんじゃない

しかも一気に兵力を投入するから制海権、制空権も維持したまま

圧倒的な戦力差で、日本が取り返すなんてとてもじゃないけど無理

だから打撃力の損耗も最小限に抑えられます

補給も比較的安全に行えます

(例外は特攻による、これまた非常識な敵襲)

これらを支えたのがこの

どんどん増えて行くF6Fヘルキャット

であり、この機によって

どんどん増えて行く経験を積んだパイロット達だったのです

 

まとめ

以上みてきたように

機体そのものの性能・特性

それを最大限に生かせる空母との相性

どんどん増えていく熟練パイロット

 

それら当時の科学技術、工業技術の発達、人命重視の方針 と このF6Fヘルキャットの存在が上手く時代に噛み合って

必要な時に、必要な場所へ、必要な量の戦力を投入できるようになっていったのです

 

F6Fヘルキャットの前身であるF4Fワイルドキャットではゼロ戦では勝てませんでした

もともとは新機軸で本命のF4Uコルセアを投入するまでの「繋ぎ」程度の役割でした

ただ予想以上にF4Uコルセアの開発が難航したために、長く主力機の座に居座ったわけです

 

歴史にifはタブーであるのは重々承知の上で もしF6Fヘルキャットが居なければ

どうなっていたか

F4Fワイルドキャットではゼロ戦に勝てない

 ┗→制空権が取れず艦隊、補給集積地に被害が

   ┗→正規空母の損害→打撃力の低下

   ┗→護衛空母の損害→艦載機輸送力の低下

   ┗→輸送艦の損害→補給能力の低下

     ┗→本国から遠く離れており補給が続かない

 ┗→未帰還機が増えてパイロット不足に

→おい!コルセアの実戦配備まだかYO!

米軍の反攻作戦は思うように進まず、逆に日本軍に反撃の余裕が生まれていたかもしれません

 

 

つまりこの地獄猫さん

あらゆる面から日本にとって

仇敵

であることは間違いありません

 

でもカコイイ(*´Д`)

でも仇敵

・・・以下いつものループ

 

最後にヘルキャットに関する逸話

wikiには「終戦の報を受け、搭載していたF6Fを海に投棄して帰投した護衛空母もいたことが当時の搭乗員のインタビューとして記録されている」とあり

ちょっww!どんだけ贅沢 そして可愛そうな捨て猫たち( ;∀;)

 

そうそう、直訳では「HELL CAT」=「地獄猫」ですが

英語のスラングでは「性悪女」の意味もあるそうです

なんかひでぇ翻訳・・・w

 

うーん・・・でもいろんな資料を読んでいると多分に愛情と敬意が含まれているような気がしてなりません

この機種に限っては、ちょっと可愛らしさも込めて

「HELLCAT」=「小悪魔」ぐらいがしっくりくるのですが いかがでしょう?みなさん

あーそういや機体はバカでかいんだよなー(-_-;)

 

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前回のはてブとお礼

id:snk55puwtnuさん

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もうね、木工用ボンドです。ザ・木工用ボンド!!

場所にもよりますが、適量を薄く塗ると、数秒から10秒

ほぼ瞬間接着剤の感覚でくっつきます

 

id:mraka2015さん

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id:tassanyさん

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id:my-manekinekoさん

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id:pochinokotodamaさん

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id:URURUNDOさん

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id:ponyoponyokunさん

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メイキング動画でもチラッと入れましたが、プロペラの型紙で厚紙を挟んで接着

強度を出しています

ボンドが乾ききる前にプロペラをねじって、いわゆる「ピッチ角」を付けています

言ってみれば風車と同じですね

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こいつの細かい構造も今後「作り方記事」で触れてみようと思います

 

id:yuru-ppoさん

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id:yotakassさん id:mojinosukeさん

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必死こいてP&W社製R-2800エンジン音のフリーダウンロードを探しましたが

流石にありませんでしたww

なのでセスナのエンジン音で代用しています

それでも音が付くだけで雰囲気が違ってきますよねー

 

この他にもたくさんのはてブ下さった皆さま ありがとうございました(*´ω`*)

 

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