470級ヨットペパクラの組み立て方解説中です
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作業の説明を始める前にセイルの各部位の名称を記載しておきます
メインセイルもジブセイルも基本は同じです
3つの辺は
・風が入ってくる辺=ラフ
・風が出ていく辺=リーチ
・セイル下辺=フット
3つの頂点は
・セイルの上の頂点=トップ
・風が入ってくる方の頂点=タック
・風が出ていく方の頂点=クリュー
と名付けられています
作業中にこの単語が出てくるので確認してください
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ではメインセイル
のりしろの点線は折らないように注意
せっかくのセイルカーブ(リーチカーブ)が台無しになります
右舷から風を受ける「スターボードタック」形状を想定していますので進行方向に対し左側が凸になるよう曲面を作ります
これをトップの方からマストに固定していきます
マストトップののりしろの上端とメインセイルのトップを合わせて貼り付けてください
ブラックバンドより上にセイルトップがあると失格になりますので注意
(このブラックバンドの位置は計測なるレース前儀礼によってあらかじめ厳密に測定されているのだ)
あとはメインセイルがたるまないように、またマストとの間にスキマが出来ないよう上から順に貼っていきます
のりしろのどちら側から貼ってもOKですが、方向は一致させておく方が望ましいでしょう
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次にブームです
これもブラックバンドを超えないようのりしろに合わせてください
後→前の順に貼っていきます
前端ののりしろをマストに接着しましょう
あ、ちなみにセイルのロゴマークですが
我々が学生時代からお世話になっている
ノースセール様
ではなく
架空のセイルメーカー「もうすセイル株式会社」ですww
ブームは船体の左外側に来るように設計していますが
これは結構ブレが出るので気にしないように
ある程度左右に動かすことが出来るので微調整してください
ちゃんとできていれば、リーチが程よく開いた美しいセイルカーブになっているはずです
できた?できてない?
まぁいいや、次に行きましょう
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今までは仮固定だったフォアステイ、サイドステイを本固定します
サイドステイをそれぞれのスプレッダー両端にひっかけたあと
軽くテンションをかけた状態で小窓にボンドを付けて固定します
サイドステイが左右対称=マストがしっかり直立している状態になっているか確認してください
またスプレッダーが左右対称かどうかもチェック
サイドステイが完全に固まったのを確認してから
フォアステイにテンションを掛けます
この際、マスト前方にマストパートナーとのスキマがあったはずですが
ほぼスキマが無くなるまでマストを起こしてしまいましょう
この状態だと、サイドステイにもフォアステイにも相当なテンションがかかっているハズです
この辺は実艇と全く同じメカニズム
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フォアステイとバウ(舳先)が固定されたのを確認して
ジブセイルに移ります
細長いのりしろの周りだけ残して切り出します
セイルのラフは谷折りにします
ここでセイルカーブを付けたいのですが、定規を使います
↓大昔に撮影した動画です
ワンストロークでキめてください
何回もやってるとセイルが波打ってしまいます
この作業が終わってのりしろを切り出します
が、これはのりしろのようでのりしろでない
というのも
固定するのはジブセイルのトップとタックの付近だけ
ラフ全体を固定しようとすると変な力がかかって、せっかく絶妙なテンションをかけたフォアステイが緩んでしまうことがあります
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さて
このままではジブセイルが重力に負けてしまって、美しいセイルカーブが描けません
セイルを保持するための紐的なものを作りましょう
要らない余白部分を直線で折り曲げ、折り谷の部分にボンドを付けて固めます
固まったら幅1mm程度の超細い短冊状にカッターで切りましょう
ジブシート(ジブセイルのコントロールロープ)の完成です
これをジブセイルのクリュー付近に内側から貼って
サイドデッキの程よい場所に固定します
これで
ジブセイルも完成
ここで終わらせてしまいたい衝動に駆られますが
せっかくですのでスピンセイルも付けましょうよ
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