今回言いたいことは2行で済みます
読むのが面倒な方はまとめへ飛んでください
はじめに
長々とブログ活動をやっていると、特に重要ではないと思われていた記事が注目を集めたりします
現時点(2021.12.31)での当ブログ内の注目記事TOP3は
第1位
第2位
第3位
第3位のスぺちゃん記事は、あたかも18禁テーマのようなミスリードを誘う表題なので、まぁ分からなくもない
( ´-`).。oO( むしろ狙い通りだとも言える)
最新である大和の艦載機記事よりも上位に来てしまうヨットネタ記事・・・
マニアックな内容であるとはいえ、やはり普遍的なテーマの方が長く需要があることが分かります
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最近のペパクラ事情
しばらく自作ペーパークラフトの創作から遠のいていました
リアル業務がやや忙しかったり、なんやかんやあったのですが
一番の理由は
PC買い替え後、3Dモデリングツールの主力を
「Metasequoia4」
に切り替えた後
すったもんだしている間に時は流れ・・・
ツールに習熟しないまま作ろうとした難易度の高い作品は、完成することなくお蔵入りになってしまったものもチラホラ
うーむ、ぼちぼち形になるものを何か作りたいなー
という日々が続いていたわけです
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そういえば
今を遡ること十数年前
アテネオリンピックの頃でしたね
私が自作ペーパークラフトに目覚め始めたころ、勢いに任せて自作した作品がありました
それがこれ
私が学生の頃、毎日のように乗っていたヨットの同クラス艇です(クラスについては後ほど解説)
関 一人 ・轟 賢二郎 組 (日本)が3位 銅メダルを獲得した際に作った作品で
なおかつHPまで立ち上げて作り方の解説も行っていました
(上の画像は、訪問者が470人に到達したときの記念スクショですw)
そのHP
今どうなっているか?というと
「ヨットペパクラのページ」
http://www.geocities.jp/gon_nag/
2019年3月31日 Yahoo!ジオシティーズのサービス終了により、アーカイブ的なものを保存しておく暇もなく消え去ってしまっていたのです
( ´-`).。oO( だいぶ放置してたので長らく気づかなかったのだ・・・)
当ブログの過去記事のいくつかは、ここへのリンクを貼ったものもありますが、未だに放置したままになっています
なんとか復帰させようと考えてはいたのですが
いまさら出来の悪いヨットペパクラを、公開処刑さながら晒してしまうのもいかがなものかと悩み続けていたのでした
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初心忘るべからず(しょしんわするべからず)
しかしながらこれでは
絶対数は少ないながらも、世間の需要に応えられていない可能性がある
ならば!と初心にかえり
新しく作り直すことを思い立ったわけです
ちょうど作業が滞っていたMetasequoia4の練習にもなることだしね
また
コロナ禍で今年は中止になってしまっていた毎年恒例のヨットペパクラ講習会
さらに過去の記事はコチラ2015 2016 2017 2018 2019
来年2022年はまだどうなるか分かりませんが、前もって準備をしておかなければいけません
ちなみに簡易型の470級っぽいペパクラは比較的新しく、このブログを始めてからの作品ですので残っています
こちらもどうぞ
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470級とは
470クラスは、1963年にフランスのアンドレ・コルヌ(André Cornu)によってデザインされた2人乗りのレーシング・ディンギーです。470(ヨンナナマル)という名称は、艇体の全長が4.7mであることに由来したものです。
1969年にインターナショナルクラスとなり、1976年に開催されたモントリオールオリンピックから五輪種目として採用。
ディンギーとはキャビンを持たない小型ヨット全般を指します
ワタクシのようなヘッポコ船乗りでも扱える(た)ような優秀なクラスです
元々、学生時代に毎日のように乗り込んでいた艇ですので、リメイクにあたって形は大体頭に入っているのですが
記憶が曖昧なところ、正確な寸法など、補足情報はネットを漁ってみます
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クラスルールとは
例えばこういった「クラスルール」
以前にもお話しましたが
帆船の時代には船のオーナーやチームがそれぞれ当時の造船思想に則った最良の船を作っており、大きさ、形状、セイルの形・種類などもまちまちでした
ヨットレースの形が整備されていくにつれ
「ほぼ同じ形・性能」
の艇で純粋に帆走技術を競い合う流れになって行ったのです
このほぼ同じ形・性能にするためにできたのがクラスルールというわけです
そのへんの歴史はこちら↓で語っていますが、まだシリーズは完結していませんw
生涯をかけてアメリカスカップに挑み続けた「紅茶王」サー・トーマス・リプトン
最も洗練された美しさを持つクラシカルヨット Jクラス ペーパークラフト
試しに上記の国際470級クラスルールから一部抜粋してみましょう
船の重量・・・最小120kg(これ以上軽くしちゃダメ!)
とか
艇体計測の図
とか
あと有難かったのは
センターボードやラダーの詳細な図説がこのPDFファイルには載っているわけであります
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計測とは
ところで
一般の方にはこの「計測」って表現がいまいちピンと来ないかも知れません
せっかくなので解説しておきましょう
レース参加者が「ほぼ同じ形・性能」の艇で帆走技術を競うために
大会に先立って、参加者がレース艇にズルをしていないかどうかを事前に確認します
例えば
・船を必要以上に軽量化していないか(軽い方が有利だが、安全性の問題もあり)
・より大きなセイルを使用していないか
・こっそり船の長さを長くしていないか 等々
(そもそも艇の全長が約470cmだからこのクラス名になってるのに、長くしちまったら・・・ねぇ)
それぞれの船の長さ、重さ、使用するセールの大きさ、その他諸々を厳密に計測しておく必要があるのです
学生のころ、我々が参加できる最も高尚なレースの一つがいわゆる
「学連レース」(学生ヨット連盟が運営するレース)
でありまして、大会前にその名のとおり「計測」なる行事が行われます
学生が使用している艇は、そのほとんどが「学連艇」というもので、計測するまでもないほど均一なレース艇が集まっているわけですが・・・
経験の少ないペーペーのころは、この「計測」要員に駆り出され、巻きメジャーを片手にあちこち駆けずり回っては
( ´-`).。oO( マンドクセ)
と思ったことも一度や二度ではなかった
しかしながら中にはズルを試みる不届き者が居ないとも限りません
あるいは「一般艇」や海外メーカー艇の中古を安く入手する例もあります
半ば儀礼的なものではありますが、レースの正当性を担保する上でも大事な作業として位置づけられているんですね
一方で、練習試合的ないわゆる
「草レース」(おそらく草野球から派生した名称・・・水面上で競うのになぜか草)
といった非公式レースではこの「計測」は省略されます
まぁ紳士協定的なもので成り立っています
まとめると、クラスルールというのは
470級を名乗るならこのルールに則った船を使いなさい
という内容が書かれており、「計測」を行うに当たってのマニュアル的な役割を果たす書物なのであります
そして私がモデリングするための重要な資料となることは言うまでもありません
ヨットにもいろんな形や大きさがあるわけですが、このようなクラスルールが各クラスそれぞれに完備されているのです
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サクサクっとリメイク
話がそれましたが
このような資料がネット上に転がっていまして、簡単に手に入る世の中になりました
そういった資料をちょいちょいっと集めまして
苦手なテクスチャ貼りなどは、後で描き込みゃ宜しかろう
ということで
でサクサクっと作って出来上がったのがコチラ
過去に1回作っていますのでノウハウも蓄積されております
今回重要視したのは
組み立てやすさ(簡単とは言っていない)
毎年のように開催しているヨットペパクラ講習会において、初めてペパクラに触れる後輩の学生ヨット部員達にも、よりクオリティの高いモデルを作ってもらうために数々のポイントで工夫しました
で、展開して組み立てて
ほいさっと
一番ベーシックな状態でこれ
過去のペパクラ講習会基準で言うと、素人が1日で作れる(意地でも作らせる)モデルです
今回はマニアな人向けに、ここからさらに作り込んでより実艇に近いものになるようオプションパーツも多数用意する予定です
( ´-`).。oO( ヤル気が持続すればな・・・)
まぁ、なにが悲しいかっつーと
めちゃくちゃ精密にリメイクした割には
十数年前に作った旧作と
見た目がほとんど変わらないorz
そりゃそうだ、クラスルールで規定されたワンデザイン・ワンメイク艇で御座います
本来なら3Dモデリングからのメイキングの記事をつらつらと書いていきたいところではありますが、上記HPに記載してあったがサービス終了で消滅してしまった「作り方」記事の復活の方を優先します
元々コア層を対象にした当ブログですが、さらに的を絞った記事がしばらく続きますがご了承ください
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まとめ
・十数年ぶりに、470級ヨットペパクラをリメイクしたぞ
・しばらく作り方の記事が続くぞ
以上です、お楽しみに
あ、皆様良いお年を
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