わかくさモノ造り工房

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ペーパークラフトを中心に創る造る作る

ペーパークラフトの用語02

ペーパークラフトのブログを書いていて気になるのですが、作品を一から作っていく時にそれぞれのプロセスを的確に表現する言葉が対応していないような気がするんですよね。

まぁ半分は愚痴になりますが、製作の各段階での名称についてちょっと掘り下げてみたいと思います。

まずは全く何もない状態からの作業開始。途中から出来合いをダウンロードした場合も合わせて追っていきます。

 

昔の手描きの頃は、どのように作っていたのかはわかりませんが、今だとほぼ間違いなくPC上の3Dモデリングからスタートすると思われます。

いま「3Dモデリング」という表現をしましたが、コレに関しては作業内容と一致しており、特に違和感は感じません。ただ、PC内での電子的な作業ではありますが「立体化」という言葉も当てはまる場合があり、これが後々混乱を起こします。

次に3Dデータを平面化します、これは専用ソフトなどが充実しており簡単に行えます。私は「ペパクラデザイナー」(多摩ソフトウエア有限会社)を使用しています。ワンタッチで展開してくれます。ここの作業は「展開」で問題ないでしょう。

さて、何度もこのブログで触れていますが、私プラモデルの色塗りが苦手でした。それが未だに尾を引いているのかどうかはわかりませんが、3Dモデリング時のテクスチャ貼りがとても苦手ですww

専用ソフトで展開する前に、きっちりテクスチャを設定しておけば、それこそ文字通りワンタッチで展開して「はい出来上がり」 なのですが世の中そうは上手くいきません。

モデリングの状態だと、あくまで平面の集合体なんですよね。なので紙の特性を生かして、円柱、円錐、伸び、縮み、歪み、厚み、くしゃくしゃ形状、などを駆使(誤魔化し・妥協、とも言うww)してポリゴンでは表現しきれなかった形状を再構築します。

これはやはり人の目と、手と、勘と、帳尻合わせと、ゴリ押しなどが必要になってきます。しかも何度もトライ&エラー。形状をずらしたぶん、テクスチャもずれるところが多くなってくるので、結局はペイントツールフォトショップなどで描画をやり直す必要も出てきます。

だから私の場合、3Dモデリング時のテクスチャはあくまで目印で、展開後の描画が本番みたいなもんですね(白目)

以上のことを踏まえ、「展開」から「パーツの切り出し」始めるまでの間には、展開図の「再編成」、「描画」、「印刷」の作業が入ります。これら一連の作業は「展開図作製」でしょうね。

さて、出来合いの作品をダウンロード、印刷した場合も、ここからは共通した作業です。

目の前に展開図を印刷した紙が数枚あります。「切り出し」、「折る、曲げる、丸める、形を整える」、「糊付け」、「貼り合わせ」これらを延々繰り返してペーパークラフトが出来上がっていくのですが、はて?これら一連の作業は何と表現したらよいのでしょう???

一般的には「製作」(道具や機械を使って物を作ること)で良いと思います。あえて芸術作品をして捉えるなら「制作」も間違いではないかと・・・

じゃあ、上に挙げた「3Dモデリング」~「展開図作製」までの作業行程、あるいはすべての作業行程はどう表現します?

つまり

① 「3Dモデリング」~「展開図作製」→ペーパークラフト製作

② 「展開図(自作またはダウンロード版含む)」~「完成」→ペーパークラフト製作

③ 「3Dモデリング」~「展開図作製」~「完成」→ペーパークラフト製作

とまぁこうなるわけです。

たとえば②は紙に印刷された二次元のものを三次元化する作業なので「立体化」「立方化」という表現も出来ますが、これは先に挙げた「3Dモデリング」=「PC内での立体化」なのですよ。これが私の中での混乱の原因。

 

はい!そこっ ポカーンとしないっ!!

 

こっちは大真面目なんですよ。

未だに結論は出ていませんが、これ以上脳内のグダグダを書き連ねても埒が明きませんので、当ブログでは便宜上以下のように表現したいと思います。

① 「3Dモデリング」~「展開図作製」→設計・展開

② 「展開図(自作またはダウンロード版含む)」~「完成」→組み立て

③ 「3Dモデリング」~「展開図作製」~「完成」→ペーパークラフト製作

今後適切な表現を見かけたら変更していくかもしれません。